何とか間に合いました。明日返却。
川越 宗一「熱源」
皇帝暗殺計画に関わったとしてサハリンの刑務所に送られたポーランド人、ブロニスワフ・ピウスツキ。
生きる希望を失いかけたブロニスワフは、サハリンで少数民族のギリヤークと出会い、民俗学の道へ進み始めることになります。
故郷を奪われたブロニスワフはアイヌの女性と結婚し、ポーランドとサハリンという二つの故郷をもつことになるのですが。。
日本初の南極探検隊に参加した山辺安之助(日本名)こと、樺太アイヌのヤヨマネクフ。
学校では、立派な日本人にならなくてはならないと言われる。
野蛮だ、未開だという言葉で押さえつけられるアイヌたちの苦悩。
アイヌがアイヌであることを誇りに思うことを、どうして見下さなくてはいけないんだろう。
ヤヨマネクフはなぜ南極探検に参加したのか、その理由を知る時、胸がいたみます。
それが文明なのか、文明って何なのだ、読みながら、何度も思いました。
終盤、歴史の流れから、大隈重信とか二葉亭四迷とか金田一京助とかがちらちらっと出てきます。
場面的にはほんの少しなんですが、時代というものを思い起こさせるのに大切な一部でした。
「生きるための熱の源は、人だ」
川越 宗一「熱源」
皇帝暗殺計画に関わったとしてサハリンの刑務所に送られたポーランド人、ブロニスワフ・ピウスツキ。
生きる希望を失いかけたブロニスワフは、サハリンで少数民族のギリヤークと出会い、民俗学の道へ進み始めることになります。
故郷を奪われたブロニスワフはアイヌの女性と結婚し、ポーランドとサハリンという二つの故郷をもつことになるのですが。。
日本初の南極探検隊に参加した山辺安之助(日本名)こと、樺太アイヌのヤヨマネクフ。
学校では、立派な日本人にならなくてはならないと言われる。
野蛮だ、未開だという言葉で押さえつけられるアイヌたちの苦悩。
アイヌがアイヌであることを誇りに思うことを、どうして見下さなくてはいけないんだろう。
ヤヨマネクフはなぜ南極探検に参加したのか、その理由を知る時、胸がいたみます。
それが文明なのか、文明って何なのだ、読みながら、何度も思いました。
終盤、歴史の流れから、大隈重信とか二葉亭四迷とか金田一京助とかがちらちらっと出てきます。
場面的にはほんの少しなんですが、時代というものを思い起こさせるのに大切な一部でした。
「生きるための熱の源は、人だ」
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