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なんやかんや
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藤岡 陽子 「てのひらの音符」

いい作品だったなあと思います。
「デザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。・・・」
話は現在であったり過去であったりしますが、違和感なく読み進めます。
カメムシを食べさせられるいじめの話とか、信也のお兄さんの死とか、恩師の死とか、どちらかというと暗いイメージの内容の話が多いのに、読んでいる時も読み終えた時も、この作家さん好きだなあと感じました。
豊かではないと思われている団地組の、そんな事とは無関係な幼馴染の密な関係に、懐かしい気持ちにもなりました。
ラストの信也の描き方も、余韻があっていいなあと思いました。



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米澤 穂信 「リカーシブル」

タイトルは「リカーシブル」ですが、本文に入る前に「リカーシブ」という言葉の意味が書いてあります。
「再帰的な」という形容詞で、うーん、あんまり聞かない言葉でよくわからん。
お話は、ママと、弟のサトルと、主人公のハルカが坂牧市に引っ越してくるところから始まります。
ハルカは中学生で、ママとサトルは本当の親子ですが、ハルカは違います。
ハルカの父親がある事件を起こして行方をくらまし、残った3人が引っ越しせざるを得なくなってこの町に来たのです。
そしてこの町で、サトルには予知能力があるのかという疑いをハルカが持ったところから、町に伝わっている民話の話に繋がり、タマナヒメがどうのこうのと昔の事件に繋がって行きます。
正直、話はそれほど盛り上がりもなく、ラスト近くで事件が起きてやっと動いたかと思ったら、若干話が大きすぎる感じに回収されていきました。
どうなのかなあ、これはこれで、ファンの人にとってはそうきたか!と思える回収だったのかなあ。
地方都市というのが、一つのポイントですね。
私としては、ストーリーよりも、中学生なのに、いじめられらないように、目立たないようにとあれこれ気を使いながら学校生活を送る、とても頭のいいハルカの心情表現が多すぎるように感じて、今時はこういうものなのかと何とも言えない気分になったことの方が印象に残りました。

読み終えて、家族の大きな問題が浮き彫りになって、それが何とも言えない後味の悪さに繋がっていくわけですが、その部分がちょっと薄っぺらいと言うか、ママの描き方が平べったいというか、いやいやだからこそあの不気味さが浮き上がってくるんじゃないのかとか、そういうところはやっぱり米澤作品だなとか、頭の中がぐるぐるでした。

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足のサイズは23センチなんですが、ソックスを買おうと思っても、この頃は23~25というのが多く、それだと若干大きいことがよくあります。
それでも大丈夫な時もあるんですが、大きかったからと言って店に持って行っても、この頃は交換してくれなくなりました。
なので、ソックスを買う時はいつも靴を脱いで足の裏に靴下を合わせ、足とほとんど同じか大きい物は買わないことにしています。
さて、ソックス、私にとってソックスはパンツの続きという位置づけなので、今までほとんどずっと、黒か白っぽいもので無地のを買ってきました。
雑誌とかを見ていると、足もとのオシャレでソックスの色や柄をポイントとして見せる、なんていうのもよくあるんですが、それが何となく嫌で、ずーーっと無地のを履いてきたのです。
姉様が以前からよくソックスを履いていて、かわいいなあとは思うこともあるのはあるのですが、私には無関係、みたいな気持ちがずっと続いていました。
それが、最近、何年かの時を経て漸く私にも、<かわいい色んな柄や色のソックスを履いてみたい>と言う気持ちが生まれてきました。
で、買ってきました。

 

私にしては派手なんですが、こうやって画像を見ると、いくら模様付とは言え、やっぱり地味ですね。
ブルーと言うか紺色というか、この色は初挑戦です。
一番下のはベージュが主体ですが、猫の模様がついています。
なぜか猫の模様が重なっていますが、結構多いです、ソックスに猫柄。
赤とか黄色かグリーンが欲しかったのですが、ライフにはあまりいいのがなかったので、今後のお楽しみ、ということになりました。




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森 絵都 「みかづき」

学習塾を経営する一家のお話。
分厚い本なのでビックリしましたが、読み応えがありました。
私の時代はまだ塾とかあまりなかったような気がするし、私自身も塾ではなく、知り合いの人に勉強をみてもらっていた程度でした。
なので、これを読んで、塾というものが辿ってきた道のりの険しさには、うーむと思うことがいっぱいありました。
ですが、というか、だから、というか、最後の方にはちょっと疲れてしまいました。

その後に借りたのが、

小川 糸 「ツバキ文具店」

だったので、この一冊で気持ちがかなり和んでホッとしました。
2冊とも、もう皆さん読まれて、私はかなり出遅れていたのですが、やっと追いつけました(笑)
「ツバキ文具店」は、ちょっとした言葉の選び方にも心惹かれる部分がたくさんありました。
へんな例えなんですが、この二冊を読み終えた時、「みかづき」がボーダー、「ツバキ文具店」が水玉模様、(両方とも、服を買う時についつい選んでしまう好きな模様)と言った感じがして、それでですね、今年たまたまなんですが、ボーダーの中に一部水玉模様がついているチュニックを買ってしまっていたので、まさにこの服だなあなんて思っていたのでした。
それが これ  ↓  なんのこっちゃ。



↓ これは、今日乗ったバスで。予約したから一番前でした。なんのこっちゃ。





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