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木下 昌輝 「宇喜多の楽土」

「直家の死で、わずか11歳で家督を継がねばならなかった秀家。天正10年、この年、本能寺の変が起こる。宇喜多家は織田方について毛利家と敵対していたが、次に権力を握った秀吉と毛利が和議を結んだことで、領土の維持が危うくなっていく。そこを11歳の少年は、宇喜多家の当主として家中を采配し、秀吉と渡り合い、国を、人を、土地を守っていかねばならなかったのだ。いったい秀家はどう切り抜けていくのか。。」

「宇喜多の捨て嫁」の方が迫力あったなあとは思いましたが、これはこれで面白かったです。
狡猾な秀吉に大事されているようで本当はそうでもない関係や、宇喜多のお家騒動を利用して迫ってくる家康との対決の中、「楽土」のために信念を貫こうとする秀家の苦労がよく伝わってきました。
特別何かに抜きんでているという感じでもない主人公、秀家ですが、終盤の関ヶ原のシーンは緊張感があり、伏線もうまく回収されていました。
それと、ずっと従ってきてくれた家臣の存在がよく、特に正木左兵衛が魅力的でした。
八丈島に流されてからの豪姫との関係を思うと、ちょっとできすぎ、(豪姫)ちょっとカッコよすぎで、じーんときました。
小物の貝殻も効いていて、よかった。


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無題
オススメ、ありがとう。
やっと読めたので、例の如く読書メーターでの感想を読んで下され。

『捨て嫁』で期待したのだが、本書は多くの時代小説と同じスタンスだったので、がっかりした。宇喜多秀家そのものが時代に翻弄された人物に過ぎないからだろう。大事な決断を迫られる時も、魅力的な脇役たち(豪姫、千原久右衛門、長五郎、金如鉄など)に左右されていた。「わしは流されたにすぎませぬ」という言葉は、家康より秀家だ。他の作品で何度も描かれた関ケ原。もうエエわ、と読み流し気味だったが、敗走する場面では、ドキドキ緊張した。「楽土」は、児島湾か八丈島か?どちらもインパクトに欠ける。なんせ乱世ちゅうデストピアやさかい。
ゆみ葉 2019.05.29 Wed  10:52 Edit
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