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中村文則「王国」

これは「掏摸」と合わせて読むのがいいそうです。

「掏摸」 以下引用
天才スリ師に課せられた、あまりに不条理な仕事……失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、お前が親しくしている女と子供を殺す
「王国」
会的要人の弱みを人工的に作る女、ユリカ。ある日、彼女は出会ってしまった、最悪の男に。絶対悪VS美しき犯罪者! 大江賞受賞作のベストセラー『掏摸』を超える話題作がついに刊行!

私としては「掏摸」の方がスリリングでよかったかなあ。
「王国」は主人公が女性だし、女性と言えば性を武器にするのはまあよくあるパターンだし。
共に出てくる絶対悪の木崎の存在感は相変わらずすごいです。
信じられない世界です。
こういう小説を読んでいると、毎日文句たらたら言ってても、ごく普通の世界で生きていられるのはありがたいと思ってしまいます。


伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」 以下 引用
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?


カカシが喋るのです。
カカシが殺されるからミステリーです。
で、最後にはきちっと一つ一つがパチッとはまっていきます。
未来がわかってしまったらやっぱり面白くないと私は思います。
作品の中に、木崎に劣らないほどのでたらめなヤツがでてきます。
だから最後はちょっとスッキリしました。

話が変わりますが、引用なんかでごまかさず、自分で文章が上手に書けるようになりたいもんだ。




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