伊坂 幸太郎 「死神の精度」短編集。
主人公は一人の死神。
死神は、担当となった人間の死を見定めるために出向いていく。
死神はその時々で、若い男になったり、中年になったりする。
死神だから食べなくても寝なくても死なないのだけれど、出向いている間は、人間と調子を合わせるために食べたり寝たりする。
そして、その人間が死んでもいいかどうか見定めては、ほとんどの場合「可」と答える。
死神の口を借りて、時々ドキッとする言葉が発せられる。
例えば、
「そういう下らないすれ違いは、人間の得意とするところじゃないか」
全部で6篇。
「死」が「見送り」になったのは一人。
面白かったです。
[5回]
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