中路 啓太 「もののふ莫迦」
「豊臣に故郷・肥後を踏みにじられた軍人・岡本越後守と、豊臣に忠節を尽くす猛将・加藤清正が、朝鮮の戦場で激突する!「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞作。
勝者こそが正義と断じ、負けた肥後を見下し、中央の常識を押し付けてくる清正。これに対し越後守は、自分が敗北する可能性もあるのだから、弱者や敗者にも情けをかけるのがもののふ(武士)の道だと主張する。」
久しぶりに分厚い本(470ページ)を読みました。
受け取ってぎょえっ!となり、読めるのかどうか不安になりましたが、何とか読破。
越後守と清正と、あくまでも自分の生き方を貫こうとする二人の戦いぶりは面白かったです。
ただの意地っ張りやん、なんて思うのは、自分が現代に生きているからでしょうか。
貫こうとすることで回りにかけてしまう迷惑、そんなことにも悩む姿も心に残りました。
そこへもってきて、あっちへついたりこっちへついたりして生き延び、年老いてやっと自分も莫迦になる決心をした粂吉の姿に、うんうんと頷きたくもなりました。
たけについては、その姿形なんかについてもやや書きすぎなんじゃ?と思ったこともあったのですが、存在感は十分でした。
後半は朝鮮出兵の話を中心に進みます。
時代小説を読むたびに思うのは、武士って何だったんだろうなということです。
今回は、朝鮮出兵って何だったんだろうな、とも強く思いました。
「豊臣に故郷・肥後を踏みにじられた軍人・岡本越後守と、豊臣に忠節を尽くす猛将・加藤清正が、朝鮮の戦場で激突する!「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞作。
勝者こそが正義と断じ、負けた肥後を見下し、中央の常識を押し付けてくる清正。これに対し越後守は、自分が敗北する可能性もあるのだから、弱者や敗者にも情けをかけるのがもののふ(武士)の道だと主張する。」
久しぶりに分厚い本(470ページ)を読みました。
受け取ってぎょえっ!となり、読めるのかどうか不安になりましたが、何とか読破。
越後守と清正と、あくまでも自分の生き方を貫こうとする二人の戦いぶりは面白かったです。
ただの意地っ張りやん、なんて思うのは、自分が現代に生きているからでしょうか。
貫こうとすることで回りにかけてしまう迷惑、そんなことにも悩む姿も心に残りました。
そこへもってきて、あっちへついたりこっちへついたりして生き延び、年老いてやっと自分も莫迦になる決心をした粂吉の姿に、うんうんと頷きたくもなりました。
たけについては、その姿形なんかについてもやや書きすぎなんじゃ?と思ったこともあったのですが、存在感は十分でした。
後半は朝鮮出兵の話を中心に進みます。
時代小説を読むたびに思うのは、武士って何だったんだろうなということです。
今回は、朝鮮出兵って何だったんだろうな、とも強く思いました。
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