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吉村 昭 「熊嵐」


1915年(大正4年)に北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢 (現在の苫前町三渓)でヒグマが開拓民を襲った三毛別羆事件をモデルにした作品。
北海道苫前村六線沢の島川家をヒグマが襲い、2人を殺害する。ヒグマは2人の通夜の席にも現れ、さらに隣家に侵入し子供や妊婦を殺害した。警察が出動するも効果が見られず、区長は荒くれ者だが凄腕の猟師山岡銀四郎(史実では山本兵吉)に応援を頼むことにした。。。。。」


ということで、ビビりながら読みました。


ヒグマが始めに女性を襲ったことから、その味を求めて女性ばかりを狙うとか、妊婦のお腹の子どもまで襲ったとか骨をかみ砕く音とか、人間がただのエサでしかない存在に陥ってしまっている怖さはすごかったです。
いくら鉄砲があったとしても、大自然のヒグマの本当の恐ろしさの前では「烏合の衆」でしかない警察や村の人々。
その中で、恐怖に耐えながら、責任感のみで立ち向かおうとする区長の存在と、ヒグマを仕留めた猟師が、本当は物凄い恐怖と戦っていたということ。


この本は、緊急事態宣言直前に借りた唯一の本で、読み終えるとあとが無いというのもあったのはあったのですが、それプラス、怖くて少しずつしか読めなかったのも事実でした。

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