青山 文平「白樫の樹の下で」
新野 剛志「八月のマルクス」
青山 文平「かけおちる」
「八月のマルクス」は、レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二が、いわれなき殺人容疑を晴らしていく話。
TV番組のフォーマットセールの話は結構面白かったけれど、タイトルが、話の内容と関係はあるんだけれども、ちょっと違うかなあという気がした。
青山文平の2作品は、それぞれに、途中であっと声が出るシーンもあって、その後の展開に期待も高まった。
期待の高まりとは関係ないけれど、「かけおちる」に、重秀と藤兵衛、啓吾の3人が、柳原文庫に収蔵する本選びのことで集まって話し合うシーンがあり、これがいかにも良い雰囲気で、楽し気で、世代を超えた交流がとても暖かかった。
また、会話と会話の間に入るそれぞれのちょっとした人物の動きの描写なども、いいなあと思った。
「白樫の樹の下で」では、終盤でバタバタと死者が出る。
「かけおちる」では、「かけおちる」理由が最後で明らかになる。
でも、そのどちらも、ちょっとなあ、という気がした。
やっぱり、「鬼はもとより」の方がいいなあ。
新野 剛志「八月のマルクス」
青山 文平「かけおちる」
「八月のマルクス」は、レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二が、いわれなき殺人容疑を晴らしていく話。
TV番組のフォーマットセールの話は結構面白かったけれど、タイトルが、話の内容と関係はあるんだけれども、ちょっと違うかなあという気がした。
青山文平の2作品は、それぞれに、途中であっと声が出るシーンもあって、その後の展開に期待も高まった。
期待の高まりとは関係ないけれど、「かけおちる」に、重秀と藤兵衛、啓吾の3人が、柳原文庫に収蔵する本選びのことで集まって話し合うシーンがあり、これがいかにも良い雰囲気で、楽し気で、世代を超えた交流がとても暖かかった。
また、会話と会話の間に入るそれぞれのちょっとした人物の動きの描写なども、いいなあと思った。
「白樫の樹の下で」では、終盤でバタバタと死者が出る。
「かけおちる」では、「かけおちる」理由が最後で明らかになる。
でも、そのどちらも、ちょっとなあ、という気がした。
やっぱり、「鬼はもとより」の方がいいなあ。
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