小野寺 史宣 「ひと」
高校時代に父親を車の事故で無くし、大学2年の時に母親が突然死して一人になってしまった柏木 聖輔の話です。
大学をやめて、偶然働くことになった総菜屋の田野倉、まず、この店の規模、小ささが、物語のトーンとよく合っているなと思いました。
店主もいい人だし、その店で一緒に働く人にも恵まれています。
目次を見ると、「ひとりの秋」「ひとりの冬」「ひとりの春」「夏」とあって、話の方向は大体わかるし、女の子が出てきたら、きっとこの子だな、と思います。
この女の子、慶応大学の学生と交際しているのですが、ひとつのこだわりがあって、どうも彼の行動を「違う」と思ってしまう。
彼女の話を聞いて、「まちがってはいない。そういう考え方もある。否定はできない。」と聖輔は思います。
そのあたりの感覚が、私は好きでした。
物語が出来すぎにならない程度に、自分勝手な叔父さんも出てきました。
それでも、こんなに人に恵まれることはあまりないのかもなとも思います。
それでも、それでも、だからこそ私は余計に、本の中で「休憩」したいのです。
高校時代に父親を車の事故で無くし、大学2年の時に母親が突然死して一人になってしまった柏木 聖輔の話です。
大学をやめて、偶然働くことになった総菜屋の田野倉、まず、この店の規模、小ささが、物語のトーンとよく合っているなと思いました。
店主もいい人だし、その店で一緒に働く人にも恵まれています。
目次を見ると、「ひとりの秋」「ひとりの冬」「ひとりの春」「夏」とあって、話の方向は大体わかるし、女の子が出てきたら、きっとこの子だな、と思います。
この女の子、慶応大学の学生と交際しているのですが、ひとつのこだわりがあって、どうも彼の行動を「違う」と思ってしまう。
彼女の話を聞いて、「まちがってはいない。そういう考え方もある。否定はできない。」と聖輔は思います。
そのあたりの感覚が、私は好きでした。
物語が出来すぎにならない程度に、自分勝手な叔父さんも出てきました。
それでも、こんなに人に恵まれることはあまりないのかもなとも思います。
それでも、それでも、だからこそ私は余計に、本の中で「休憩」したいのです。
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