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なんやかんや
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貫井 徳郎 「罪と祈り」

この本を受け取りに行ってタイトルを見た時、「わーしんどいかも」と、正直ちょっと引いていたのだけれど、読みだしたら一気でした。
貫井さんの直近の思い出と言えば「壁の男」。
ラストで衝撃を受けたのを覚えている。
「慟哭」もそうだったかな。

さて、今回の作品。
「元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか?息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが…。隅田川で死んだふたり。そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは?辰司と智士、亮輔と賢剛、男たちの「絆」と「葛藤」を描く、儚くも哀しい、衝撃の長編ミステリー! 」

地上げ屋に苦しめられる人々。
何もしてくれない警察。
それに対する憤りはよくわかる。
けれど、彼らの選んだ道には、あまりにも惨い結果が待ち受けていました。
子どもが可哀そうすぎる。。。
第三者の立場としては、それはダメだろうと普通に思えることでも、当事者にとっては、その時はそうすることしか思い浮かばないような状況はよくあると思う。
そこが悲しいところだ。
事が起こってから、漸く自分たちの愚かさに気づいた彼らの救われなさは何とも言えず、最後まで苦しく悲しい話でしたが、どうなるのかなと先が気になって仕方なかったです。
ただ、ラストはちょっと軽すぎるかなあと。

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