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中山 七里 「アポロンの嘲笑」
「東日本大震災後の混乱の中で起きた一件の殺人事件。被疑者の邦彦、被害者の純一はともに原発作業員、同僚で親友です。移送中に逃走した邦彦は、命がけである場所を目指します。逃げる者、追う者。極限状態に置かれた人間の生き様を描く、異色の社会派サスペンス」
東日本大震災、原発事故ということで、重みのある作品でした。
当時のテレビ映像も何度も蘇ってきました。
作品の中でも何度も余震のことが出てきて、読んでいるだけでもその怖さに震えました。
犯人の加瀬がなぜ原発を目指しているのか、なぜ公安が動いているのか、東日本大震災で身動きの取れない警察や加瀬を追う仁科の葛藤、原発で働く人たちの思いやそこで働く過酷さ。
阪神淡路大震災が加瀬に及ぼしたもの。
その過酷な人生。
物語のそこここに、痛烈な批判が込められています。
ラストは出来すぎのドラマみたいな気もしましたが、関わった人達の思いが深く伝わってきました。







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