宇佐美まこと 「ボニン浄土」
小笠原諸島での物語、いい作品でした。
ボニンというのは「無人」のことです。
江戸時代の吉之助達が嵐の後に辿り着いた小笠原諸島。
そこでの話から始まって、えっ?と思うほど舞台は唐突に現代に飛び、見事に結びついていきます。
小笠原諸島の歴史でもありました。
最初に住み着いた欧米系の人々たち。
彼らは二度と故郷に帰ることもなく、漂流した人が故国に戻るのを助けてあげたり、時々立ち寄る捕鯨船と交易したりして、豊かな自然の中で実に大らかに生きていました。
そこへもってきて、日本人のしたことと言えば。
歴史、命、繋がり。
どうしてそんな風に生きることができるのか、或いは逆にできないのか。
小笠原諸島、行ってみたいです。
その他、よかったなと思った作品
寺地はるな 「水を縫う」
小川 糸 「キラキラ共和国」
馳 星周 「神の涙」
町田尚子 「ねこはるすばん」
「神の涙」は、ルーツを探るという点が「ボニン浄土」と共通しているかな。
寺地作品・小川作品は、心が温かくなります。
辻村深月さんの「ツナグ 想い人の心得」もよかったのですが、松坂桃李・樹木希林の映画にもなった1冊目のインパクトが勝りました。
他にも読んだ作品はありますが、体調のせいもあって、ちょっとでもしんどいと思ったものはきっぱりと挫折しました。
今読んでいるのは、浅田次郎の「大名倒産」の下巻です。
これは笑えていい感じです。
小笠原諸島での物語、いい作品でした。
ボニンというのは「無人」のことです。
江戸時代の吉之助達が嵐の後に辿り着いた小笠原諸島。
そこでの話から始まって、えっ?と思うほど舞台は唐突に現代に飛び、見事に結びついていきます。
小笠原諸島の歴史でもありました。
最初に住み着いた欧米系の人々たち。
彼らは二度と故郷に帰ることもなく、漂流した人が故国に戻るのを助けてあげたり、時々立ち寄る捕鯨船と交易したりして、豊かな自然の中で実に大らかに生きていました。
そこへもってきて、日本人のしたことと言えば。
歴史、命、繋がり。
どうしてそんな風に生きることができるのか、或いは逆にできないのか。
小笠原諸島、行ってみたいです。
その他、よかったなと思った作品
寺地はるな 「水を縫う」
小川 糸 「キラキラ共和国」
馳 星周 「神の涙」
町田尚子 「ねこはるすばん」
「神の涙」は、ルーツを探るという点が「ボニン浄土」と共通しているかな。
寺地作品・小川作品は、心が温かくなります。
辻村深月さんの「ツナグ 想い人の心得」もよかったのですが、松坂桃李・樹木希林の映画にもなった1冊目のインパクトが勝りました。
他にも読んだ作品はありますが、体調のせいもあって、ちょっとでもしんどいと思ったものはきっぱりと挫折しました。
今読んでいるのは、浅田次郎の「大名倒産」の下巻です。
これは笑えていい感じです。
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