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なんやかんや
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朝井まかて「実さえ花さえ」

江戸時代の植木屋の花師夫婦の話。
「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」という言葉が印象的でした。
花師としてひたむきに生きる新次とその妻おりん、そしてわけあって一緒に暮らすしゅん吉。
他にも魅力的な人がたくさんでてきます。
お決まりの意地悪もあり、なんとか乗り越え、植物も人間も立派に育っていきます。

朝井まかて「先生のお庭番」

シーボルトが国外追放になるまでの話が、シーボルトの薬草園の園丁の熊吉を目を通して描かれていきます。
シーボルトを尊敬し、この人こそと思いながら懸命に働く熊吉。
草木に向ける熊吉の視線が優しく、気持ちがなごみます。
シーボルトの奥方も魅力的に描かれています。
  先生が大切にしている薬瓶を床の上に落してしまったとしても、奥方は「こらこら、勝手に走ったらいけんよ、割れたら危ないけん」と瓶を叱りつけてみせるのだ。・・・・
という箇所では笑ってしまいました。


2作とも植物を扱っているせいか、何となく気持ちが穏やかになってくるいい作品でした。




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