「君は永遠にそいつらより若い」
津村 記久子
第21回太宰治賞受賞作品。
地方公務員に内定した非モテ系の女子大生「ホリガイ」は女の童貞。
女童貞であることにコンプレックスを感じながら過ごす日々、ある人と出会い、その人の悲惨な出来事を聞いたことにより、最後の方でホリガイの内にひそむパワーというか、そういうものが出てくるのだけれど、それがちっともスマートではない。でも確かで力強い抵抗なのだ。
この題がすごいよ。
文体というのかなあ、特にキライというわけではないけれど、比べたらやはり梨木香歩なんかの方が好きだとはっきり思う。
以前読んだ、「アレグリアとは仕事はできない」も題のインパクトが強かった。
こちらの作品の方が、単純な面白さがあった。
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