パウル・クレー展へ京都まで。
オークションで、一般だと1500円のチケットを900円の即決で落とす。
送料を入れても980円だから、まあまあだろう。
ちなみに、この出品者の最初の設定価格は850円だったと思うが、私が900円で即決した後、次のチケットは即決価格を980円に値上げしていた。それは高いんじゃないか?
この展覧会では、クレーがどうやって作品を仕上げたか、描くというより作るという言葉で区切られていました。
パソコンの画面で絵の制作過程も見たのですが、ほほー♪でした。
以下↓ 他サイトよりコピペ
この「油彩転写素描」という技法はクレーが独自に生み出したものです。これは、まず黒い油絵具を塗った紙を裏返し、白紙の紙の上に乗せ、それら二枚の上に原画が素描された紙を乗せ、その描線を尖筆でなぞると、一番下に敷かれた紙には原画と同じ画像が複製されるというものです。しかし、出来上がった画像は複製でありながら、全く性質を異にした新たな表現力を獲得します。複製の過程で、尖筆に加わる圧力や、線をなぞる手の動きの速さによって変化が生じ、また尖筆を握る手が紙面と擦れてつく黒い汚れによって、繊細なニュアンスが生まれます。クレーはこの「転写」という過程を経ることによって、素描の輪郭線の硬さを緩和し、線描を表情豊かなものへと変えていったのです。さらにこの転写素描に水彩絵具を併用し、色を重ねながらグラデーションをつけることで、よりドラマティックな演出が加えられます。
また、例えば「花ひらいて」という作品。色々な大きさの四角形が真ん中になるほど明るい色で彩色されているだけなんだけれど、文字通り、花がひらくというふうにも何かの才能が開花するというふうにも受け取れて、とても印象的だった。
図録が欲しかったけど、迷いに迷って我慢。やっぱり買ってきたらよかったかなー
平安神宮の神苑の桜が満開だったので、ちょっと寄って来た。枝垂れ桜が見事だった。
お日柄もいいみたいで、結婚式やお宮参りの人も何組か見かける。
お供にしたのは、バッグが小さかったので本棚から適当に選んだ文庫本。
短編があったので、五木寛之の「蒼ざめた馬を見よ」にした。後で調べたら直木賞作品だった。
極秘に国外での出版を望むソ連の老作家が書いた痛烈な体制批判の原稿を求めてレニングラードまで行った元新聞記者・鷹野。入手には成功するが、その裏には驚くべき陰謀が……。
なかなか面白かったです。それにしても、政治の世界は怖い。