米澤 穂信 「Iの悲劇」
わたくし、「Yの悲劇」とか「Xの悲劇」とか、読んだのかどうか、多分読んでないような気がするのですが、それにも関わらずその印象があったので、これもそういった作品かなあと思っていたら、全然違いました。
「六年前に滅びた簑石に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった――。」
という内容で、色々なことがあって、せっかく集まった移住者が次々移住をやめていくことになる過程が、それぞれの章で明らかになっていきます。
いくつかの章からなっているんですが、一つ目を読み終えたところで、悲劇なんだけれど、ある意味喜劇だな、と思いながら読み進めました。
で、最後の章になり、その時、その章の題をたまたまちゃんと読んでいなかったのですが、読み終えてから改めて見直したら「Iの喜劇」となっている。
そうか。
そういうことか。
悲劇なのか、喜劇なのか、やっぱりこれは悲劇なのか。
何とも言えない思いが最後に広がって、妙に印象に残りました。
わたくし、「Yの悲劇」とか「Xの悲劇」とか、読んだのかどうか、多分読んでないような気がするのですが、それにも関わらずその印象があったので、これもそういった作品かなあと思っていたら、全然違いました。
「六年前に滅びた簑石に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった――。」
という内容で、色々なことがあって、せっかく集まった移住者が次々移住をやめていくことになる過程が、それぞれの章で明らかになっていきます。
いくつかの章からなっているんですが、一つ目を読み終えたところで、悲劇なんだけれど、ある意味喜劇だな、と思いながら読み進めました。
で、最後の章になり、その時、その章の題をたまたまちゃんと読んでいなかったのですが、読み終えてから改めて見直したら「Iの喜劇」となっている。
そうか。
そういうことか。
悲劇なのか、喜劇なのか、やっぱりこれは悲劇なのか。
何とも言えない思いが最後に広がって、妙に印象に残りました。
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