山本文緒 「プラナリア」
短編が5つ入っています。
乳がんになった春奈は、乳がんを話のネタにしてその場をしらけさせる。
ホルモン注射のせいでめまいや吐き気が続く。
何もかも面倒くさくなり、逃避している自分を自覚しつつ、社会復帰にも力を入れるわけでもない春奈。
話は決して進展していくわけでもなく、読んでいて決して楽しい話でもない。
そういう小説です。
最後の話「あいあるあした」が、ほんの少し明るさの感じられる作品でした。
何を考えているのかわからんなあと思えるすみ江が自分の髪をカットしてもらう時、香川さんの亡くなった奥さんのエルメスのスカーフを使う。
「そんな大事なもの使っていいのかよ」
「大事なものなんだから、使った方がいいんじゃない」
すごく単純で、でも何だか説得力があって。
これ直木賞作品なんですよね?
ふーむ でした。
中村文則 「去年の冬、きみと別れ」
これもう、途中で何回読むのをやめよと思ったことか。
(抜粋)ライターの「僕」が面会したのは、2人の女性を殺害した罪で死刑判決を受けた被告。事件には不可解な点が多く、犯行動機も不明のままだ。一体、被告は何を隠しているのか? かかわった男を破滅に導いてしまう被告の姉の正体とは?…。
猟奇的な事件がおぞましすぎる、ということではないのです。
ただ、読んでいて、もうこんなんと付き合ってられん、という感じでした。
山本文緒「プラナリア」も こんなんとは付き合ってられん、と思って読んでいましたが、この本を読みだしたら「プラナリア」なんてどうってことなく読めるじゃん、と思いました。
とりあえずラストまで読みましたが、中村文則はやっぱり「掏摸」でしょ。
短編が5つ入っています。
乳がんになった春奈は、乳がんを話のネタにしてその場をしらけさせる。
ホルモン注射のせいでめまいや吐き気が続く。
何もかも面倒くさくなり、逃避している自分を自覚しつつ、社会復帰にも力を入れるわけでもない春奈。
話は決して進展していくわけでもなく、読んでいて決して楽しい話でもない。
そういう小説です。
最後の話「あいあるあした」が、ほんの少し明るさの感じられる作品でした。
何を考えているのかわからんなあと思えるすみ江が自分の髪をカットしてもらう時、香川さんの亡くなった奥さんのエルメスのスカーフを使う。
「そんな大事なもの使っていいのかよ」
「大事なものなんだから、使った方がいいんじゃない」
すごく単純で、でも何だか説得力があって。
これ直木賞作品なんですよね?
ふーむ でした。
中村文則 「去年の冬、きみと別れ」
これもう、途中で何回読むのをやめよと思ったことか。
(抜粋)ライターの「僕」が面会したのは、2人の女性を殺害した罪で死刑判決を受けた被告。事件には不可解な点が多く、犯行動機も不明のままだ。一体、被告は何を隠しているのか? かかわった男を破滅に導いてしまう被告の姉の正体とは?…。
猟奇的な事件がおぞましすぎる、ということではないのです。
ただ、読んでいて、もうこんなんと付き合ってられん、という感じでした。
山本文緒「プラナリア」も こんなんとは付き合ってられん、と思って読んでいましたが、この本を読みだしたら「プラナリア」なんてどうってことなく読めるじゃん、と思いました。
とりあえずラストまで読みましたが、中村文則はやっぱり「掏摸」でしょ。
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