読書８

「KAGEROU 」 　齋藤智裕

話題になった水嶋ヒロの小説。

Mさんが購入していたらしく、それを貸してもらって読みました。

自殺しようとしていた一人の男性が、自殺を止める謎の人物の登場によって・・・・

突飛な印象は、設定そのものにもあると思いますが、それよりは自殺しようとしている人物のリアリティのなさから来るのかなという感じがしました。

これで、命がどうのこうの、と言われても、という感じです。

繰り出されるジョークにもやや馴染みにくかったです。

ポプラ社小説大賞ってどんな賞なんでしょう。





「私が殺した少女」　原 尞

なぜか自宅にあった本。多分、図書館でただで貰ってきたのだと思います。

無断でコピペ→「立探偵・沢崎は、作家・真壁脩からの電話で真壁家に向かうが、それは天才ヴァイオリン少女と呼ばれた真壁の娘清香が誘拐された事件のトリックの一つだった。沢崎は犯人からの指示で身代金六千万円の運び屋となるが…。」

ミステリーとして最後まで読ませます。

沢崎の皮肉なセリフに社会批判が込められています。

直木賞受賞作品（平成１年）なんですね。

読み始めたらすぐわかりますが、背景となっている時代、懐かしーって感じです（笑）

ねじめ正一「高円寺純情商店街」←　これも直木賞作品だったとは知らなかった。

↑　これはわりと良かったです。



「告白」　湊かなえ

ようやく「予約待ち」の名札？が取れていたので読みました。

事故死したと思われていたある女教師の子どもの事件が、事故ではないとわかって・・・

すごいと思いました。

正直、とても怖いですが、一気に読み進めてしまいました。

それぞれの抱える問題が現代的で、すぐそこで起きる事件だと思わせるものがありました。

親子の問題、家庭の問題、少年法の問題、いろいろと考えさせられます。