澤田 瞳子 「火定」
天然痘の話だし、奈良時代だし、ということで、すさまじい描写もあるだろうと覚悟して読みました。
病の大流行によるパニックで、人々の業が様々な姿をとって出てきます。
子どもたちが無残なことになってしまうところでは、本当にいたたまれなかったです。
施薬院で、今日こそ辞めてやろうと「嫌々」働いている名代の変わっていく姿、天皇の侍医にまでなったのに無実の罪で陥れられ、悲惨な目にあって荒れ果ててしまった諸男の心の変化、そのためにはここまで書かなくてはいけないのね、、と思いました。
そうやんなあ、そんなことできないよなあ、そう言いたくなるのがわかるわあ、と思うような心の描き方も色々ありました。
ラスト、医者としての、人間としての誇りを保って取ろうとする行動は。。
奈良時代であるということも考え合わせると、この決着のつけ方にも、唸りました。
天然痘の話だし、奈良時代だし、ということで、すさまじい描写もあるだろうと覚悟して読みました。
病の大流行によるパニックで、人々の業が様々な姿をとって出てきます。
子どもたちが無残なことになってしまうところでは、本当にいたたまれなかったです。
施薬院で、今日こそ辞めてやろうと「嫌々」働いている名代の変わっていく姿、天皇の侍医にまでなったのに無実の罪で陥れられ、悲惨な目にあって荒れ果ててしまった諸男の心の変化、そのためにはここまで書かなくてはいけないのね、、と思いました。
そうやんなあ、そんなことできないよなあ、そう言いたくなるのがわかるわあ、と思うような心の描き方も色々ありました。
ラスト、医者としての、人間としての誇りを保って取ろうとする行動は。。
奈良時代であるということも考え合わせると、この決着のつけ方にも、唸りました。
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