熊谷 達也 「 氷結の森」
「日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。」
マタギ三部作の最後の一冊をやっと手にしてみました。
「邂逅の森」を読んだのはもう大分前で、とにかく面白かったという印象が強烈でしたが、この作品も、冒頭の鰊漁からぐっと引き込まれました。
久しぶりに、本を読んだな、という感じ。
満足。
時代背景は日露戦争の後のシベリア出兵から尼港事件あたり。
中国人の孫、善助なども個性的で、怖くて不気味で、決して気を許せないからこそその圧倒的な存在感がずしっときます。
それにしても、氷点下40度の世界を思うと、自分の苦しさなんてなんとちっぽけなことかと、ありきたりですがやっぱりそんなことを思い知らされました。
「日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。」
マタギ三部作の最後の一冊をやっと手にしてみました。
「邂逅の森」を読んだのはもう大分前で、とにかく面白かったという印象が強烈でしたが、この作品も、冒頭の鰊漁からぐっと引き込まれました。
久しぶりに、本を読んだな、という感じ。
満足。
時代背景は日露戦争の後のシベリア出兵から尼港事件あたり。
中国人の孫、善助なども個性的で、怖くて不気味で、決して気を許せないからこそその圧倒的な存在感がずしっときます。
それにしても、氷点下40度の世界を思うと、自分の苦しさなんてなんとちっぽけなことかと、ありきたりですがやっぱりそんなことを思い知らされました。
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