伊吹 有喜 「彼方の友へ」
「少女雑誌の編集部を舞台に女性の主人公が奮闘するお仕事小説であると同時に、昭和12年から20年という“戦争の時代”を描いた小説」
物資が制限され、休刊を余儀なくされ、それでも戦争直後に再刊された雑誌を多くの書店が買いにくる。
いいシーンだと思いました。
中盤あたり、空井先生の代原に波津子の「フルーツポンチ大同盟」を載せると決めた時の、有賀主筆の適切で素早く細かな指示とその受け答えのやり取り、波津子の書いた原稿を中心に一つのものを作り上げていこうとする場面は、目の前で雑誌のその部分が出来上がっていくのが目に見えるようでもあり、波津子のおろおろする姿が見えるようであり、人物一人ひとりの声や動きが思い浮かんで迫力もあり、ワクワクしながら読みました。
意地悪とかもあるのですが、ラストまでずっとあたたかな眼差しが感じられる、いい作品だと思いました。
「少女雑誌の編集部を舞台に女性の主人公が奮闘するお仕事小説であると同時に、昭和12年から20年という“戦争の時代”を描いた小説」
物資が制限され、休刊を余儀なくされ、それでも戦争直後に再刊された雑誌を多くの書店が買いにくる。
いいシーンだと思いました。
中盤あたり、空井先生の代原に波津子の「フルーツポンチ大同盟」を載せると決めた時の、有賀主筆の適切で素早く細かな指示とその受け答えのやり取り、波津子の書いた原稿を中心に一つのものを作り上げていこうとする場面は、目の前で雑誌のその部分が出来上がっていくのが目に見えるようでもあり、波津子のおろおろする姿が見えるようであり、人物一人ひとりの声や動きが思い浮かんで迫力もあり、ワクワクしながら読みました。
意地悪とかもあるのですが、ラストまでずっとあたたかな眼差しが感じられる、いい作品だと思いました。
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