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なんやかんや
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遠田 潤子 「月桃夜」
「遠田」は「とおだ」と読むそうです。
第21回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作品だとか。
「奄美の海を漂う少女の元に、隻眼の大鷲が舞い降り、語り始めたある兄妹の物語。親を亡くし、一生を下働きで終える宿命の少年フィエクサと少女サネン。二人は「兄妹」を誓い、寄り添い合って成長したが、いつしかフィエクサはサネンを妹以上に深く愛し始める。。。」
江戸末期、薩摩藩の圧政の下にあった奄美大島では、砂糖が貨幣のようなものになっていて、薩摩藩に決まった砂糖を納められないと、ヤンチュと言われる農奴になってしまいます。
ヤンチュが子どもを産んだら、その子はヒザと呼ばれ、一生その身分から抜け出ることはできません。
そういう理不尽さがずーっと根底に流れていて、なかなか苦しい内容でもありました。
切ないお話でした。

伊藤 計劃 「虐殺器官」
伊藤計劃っていうと、ずっと前に一冊だけ、確か「ハーモニー」を読んだと思う。
でも、内容はさっぱり覚えていない。
ちょっと前、友人から「伊藤計劃って知ってるか?」と聞かれ、久しぶりに思い出したその名前。
今、彼の三部作がアニメ映画化されているらしく、「虐殺器官」を見てきたとか。
以下、その人の感想(ラインより抜粋:無断でごめんね~>友人)
「言語学と進化論、脳機能から人類が何故大量虐殺を犯してしまうのかを説明するんだけど、小説だけど、学説として検証する意義があるのでは?と思わせてしまう説得力がありました。10年ぶりくらいに原作読みたくなる映画でした」
「北朝鮮が崩壊して難民が押し寄せて来たら嫌だなみたいな心理が自分の中にあるけど、その普遍的なエゴイズムをえぐられる様に気づかされました。そのあたりの客観視とか洞察の末、ある意味真理かもしれない説が作品の中で展開されて、すごく引き込まれて見入ってしまった。ストーリーテラーとして、本当に高度ですね。見ている時は、本当に実証された学説かと錯覚してしまうほど」というものだから、ほんならまあ一回読んでみようかと借りてきたんですが。
・・・きっと最後まで読むと面白いというか、引き込まれるのかもしれんと思いました。
が、私、今、これを読む気分ではない、と思い、やめました(笑)
直接映画を観た方がいいかもしれん。
でですね、話は戻って、その友人が10年前に読みたいと思って読んだのは何なのかというと、神林長平とかいう作家らしい。
知らんなあ。
ほんならまあ、それも読んでみようかと思って適当に一冊早速予約、今日受け取りに行ってきたんですが、なんたること、えらい分厚い本じゃねーか。
ほんでもって、字がいっぱい。
会話文、ほとんどなし。
・・・えっ・・・なんか・・・ちょっと・・やだなっ・・・今読みたい気分じゃないな・・・
友人が読んだのは、私が借りたのとは違う作品のようなんですが。
それでですね、借りてきた神林長平さんの本、受け取った途端、読む自信が急速に萎んでしまったので、急遽、ここは軽~いゆる~いのが一冊、絶対必要だ、との強い思いから、もう一冊、借りてきたのです。
まずは、そちらから読もうと思います。

最後まで読まなかった本と、最後まで読まないかもしれない本の話でした。



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