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なんやかんや
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藤崎 翔 「神様の裏の顔」
第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作
「神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。」
    そのお通夜の席に居合わせた、それまで全く見ず知らずの人達の話によって展開していく話。
坪井誠造は本当はどんな人物だったのか、という興味を持たせながら、話がコロッコロッと変わっていく面白さがありました。
話の進んでいく方向は大体わかり、ちょっとこの辺が怪しいというところまでは予想はあたりましたが、そうくるか、という内容でした。
おいおい、そんな隠し玉もってたんかい、次はどうくる?と思わせます。
元お笑い芸人さんの作品ということで、ちょこっと含まれているお笑いがよかったです。

浅井 まかて 「眩(くらら)」
北斎の娘にして「江戸のレンブラント」天才女絵師・葛飾応為の知られざる生涯」
読みながらどんな絵だったのかをネットで検索して、その素晴らしさにびっくり。
「吉原格子先之図」は、本の装丁に使われているのでずっと目にすることができるのですが、その絵がまた素晴らしいのなんのって。
今まで富嶽三十六景とか、今まであんまり好きじゃなかったんですが、この本を読んで変わりましたよ。
北斎も魅力的に描かれていてよかったです。

貫井 敏郎 「慟哭」

「連続する幼女誘拐事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。こうした状況にあって、事態は新しい局面を迎えるが……。」
幼女連続殺人事件と新興宗教に引き込まれていく男の話が一章毎に描かれています。
新興宗教の話がなぜ間に挟まっているのかを不思議に思いながら読んでいくのですが、ある個所にきてこの二つが接点がわかり、あ~そういう事だったのかとドキッとし、そしてものすごい哀しみに襲われてしまいました。
ラストもまた驚くべきものでした。
私にしては珍しく予想が当たってしまったためにビックリ度は少し減ってしまったのですが、わからないまま読んでいたら、えーーーー!!となると思います。
なぜ予想が当たったかと言うと、大分前に読んだ、大好きなある小説を思い出したからです。
題名を言うとネタバレっぽい感じがするから、言いたいけどやめておこう。











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