呉 勝浩 「スワン」
直木賞候補作品ですぐに借りれたのは、この本まででした。
スワンというショッピングセンターで二人組による無差別テロが起き、犯人は二人とも自殺。
その時に生き残った女子高生のいずみは、何も知らない世間からいろんなことを言われ、理不尽な目に遭います。
ある時、弁護士を通じ、事件で亡くなった人の親族が本当のことを知りたがっている、という理由による、謎の集まりに呼ばれ。。。。。
という風に続き、ラスト、驚くべきことが明らかになります。
一番初めのページにショッピングセンターの図があるので、今誰がどこにいるのかを確かめながら読んだりしましたが、ちょっと面倒くさかったです。
いずみが最後まで隠していることが分かった時の驚きは、何とも言えないものでした。
わかってしまったからこそ、強烈に心に残るそのシーン。
思い描いてみて、その衝撃がすごかったです。
その少女の背負ったものの重さ、子どもの親の、到底推し量ることのできない思いに言葉が出ませんでした。
ピストルを撃つ音、打ち終えたピストルを捨てる音、その音の響きがずっと心に残ります。
直木賞候補作品ですぐに借りれたのは、この本まででした。
スワンというショッピングセンターで二人組による無差別テロが起き、犯人は二人とも自殺。
その時に生き残った女子高生のいずみは、何も知らない世間からいろんなことを言われ、理不尽な目に遭います。
ある時、弁護士を通じ、事件で亡くなった人の親族が本当のことを知りたがっている、という理由による、謎の集まりに呼ばれ。。。。。
という風に続き、ラスト、驚くべきことが明らかになります。
一番初めのページにショッピングセンターの図があるので、今誰がどこにいるのかを確かめながら読んだりしましたが、ちょっと面倒くさかったです。
いずみが最後まで隠していることが分かった時の驚きは、何とも言えないものでした。
わかってしまったからこそ、強烈に心に残るそのシーン。
思い描いてみて、その衝撃がすごかったです。
その少女の背負ったものの重さ、子どもの親の、到底推し量ることのできない思いに言葉が出ませんでした。
ピストルを撃つ音、打ち終えたピストルを捨てる音、その音の響きがずっと心に残ります。
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多和田 葉子 「献灯使」
小説の書き出しの言葉は「無名は」である。
無名は「むめい」と読む。
「無名は」って何?
このあと、こう続く。
「青い絹の寝間着を着たまま、畳の上にぺったりと尻をつけてすわっていた」
「無名」って名前なのか。
しばらく読み進めると、「義郎(よしろう)は毎朝、土手の手前の十字路にある「犬貸し屋」で犬を一匹借りて、その犬と並んで三十分ほど土手の上を走る」と続く。
「犬貸し屋」?
さらにもう少し読むと、こう続く。
「・・・そのように用もないのに走ることを昔の人は「ジョギング」と呼んでいたが、外来語が消えていく中でいつからか、「駆け落ち」と呼ばれるようになってきた。「駆ければ血圧が落ちる」という意味で初めは冗談で使われていた流行言葉がやがて定着したのだ。無名の世代は「駆け落ち」と恋愛の間に何か繋がりがあると思ってみたこともない。」と続く。
この段階で、この話がいったいどういう方向に進むのか全く想像もつかなかったが、なんだかとてつもなく面白いような(わっはっはではない)気がした。
・・・で、読み終えて、何とも言えず面白かった。
面白いというか、実は、怖いのです。
表題作以外にあと3つか4つぐらいあったと思う(忘れかけています)
で、私としては、最後の一つがまたまたよかったです。
というか、これもやっぱり怖いのです。
これは戯曲なのか、いろんな動物が出てきまして、人間だけが絶滅していて、動物たちがそのことも含めてあれこれ話をしているのです。
ほら、怖いでしょう。
小説の書き出しの言葉は「無名は」である。
無名は「むめい」と読む。
「無名は」って何?
このあと、こう続く。
「青い絹の寝間着を着たまま、畳の上にぺったりと尻をつけてすわっていた」
「無名」って名前なのか。
しばらく読み進めると、「義郎(よしろう)は毎朝、土手の手前の十字路にある「犬貸し屋」で犬を一匹借りて、その犬と並んで三十分ほど土手の上を走る」と続く。
「犬貸し屋」?
さらにもう少し読むと、こう続く。
「・・・そのように用もないのに走ることを昔の人は「ジョギング」と呼んでいたが、外来語が消えていく中でいつからか、「駆け落ち」と呼ばれるようになってきた。「駆ければ血圧が落ちる」という意味で初めは冗談で使われていた流行言葉がやがて定着したのだ。無名の世代は「駆け落ち」と恋愛の間に何か繋がりがあると思ってみたこともない。」と続く。
この段階で、この話がいったいどういう方向に進むのか全く想像もつかなかったが、なんだかとてつもなく面白いような(わっはっはではない)気がした。
・・・で、読み終えて、何とも言えず面白かった。
面白いというか、実は、怖いのです。
表題作以外にあと3つか4つぐらいあったと思う(忘れかけています)
で、私としては、最後の一つがまたまたよかったです。
というか、これもやっぱり怖いのです。
これは戯曲なのか、いろんな動物が出てきまして、人間だけが絶滅していて、動物たちがそのことも含めてあれこれ話をしているのです。
ほら、怖いでしょう。
これは何かと言いますと、シンビジウムでございます。
このシンビジウムに、つぼみができました。
実はこれ、放ったらかしにされていてかわいそうで、去年、鉢植えだったのを地植えにしたものです。(事務所横の畑に)
どうなるのかな、と思いながらいつも遠くから見ているだけでしたが、今日、近寄ってみたらつぼみができるまでに元気になっていたのを発見しました。
夏前でしたか、姉様と相談して、もう捨ててしまうかどうかと話していたのですが、ダメもとで地植えしてみようということになりました。
とりあえず鉢から抜こうとしました。
でも、カッチカチでなっかなか抜けません。
それで、姉様がシンビジウムの方を、私が鉢の方を持って一二の三で引っ張ったところ、二人ともギャーーーーーと叫んでしまうことに。
シンビジウムというのは、根っこがこんなふうになっています。(気持ち悪いと思うので、大きくならないようにしてあります)
これが全部根っこ。
で、私達が引っ張って抜いた時、この白い部分がもっと長くて、小さな白蛇がうじゃうじゃしているみたいに見えたのです。
そりゃ怖いのなんのって、気持ち悪いのなんのって、もう、思いっきりおっきな声が出てしまったのでした。
懐かしい思い出です。
朝はNHKを見ている。
アナウンサーは高瀬耕造さんと和久田麻由子さんで、和久田さんがとってもかわいい。
ちょっと前から気になっているのが、高瀬耕造さんが休んでいることである。
冬休みなんだろうか。
今週に入っても、別の人が出ていたから、あれっと思った。
代わりの人もまじめそうでいいんだけれど、高瀬耕造アナはダントツでいいのである。
なんというか、NHKっぽくなく、お茶目で自虐的なところもあって、そこがとってもいいのだ。
いつまで休むのか気になって検索してみたら、高瀬アナ、すごく人気があって、早く戻ってきてほしいと思っている人がたくさんいることがわかった。
そうか、みんな同じ気持ちなのね(*^^*)
高瀬アナ

話は変わるけれど、番組内のちょっとしたコーナーで出ていた別の女性アナ、もう大分前だけれど、その人が番組中に、なんだかんだ和久田さんに意地悪なコメントを言うことが多かったので(和久田さんは「そんなことないですよ~」という感じでうまくかわしていた)嫌な人だなと思っていたら、いつの間にかいなくなっていてホッとした。
アナウンサーは高瀬耕造さんと和久田麻由子さんで、和久田さんがとってもかわいい。
ちょっと前から気になっているのが、高瀬耕造さんが休んでいることである。
冬休みなんだろうか。
今週に入っても、別の人が出ていたから、あれっと思った。
代わりの人もまじめそうでいいんだけれど、高瀬耕造アナはダントツでいいのである。
なんというか、NHKっぽくなく、お茶目で自虐的なところもあって、そこがとってもいいのだ。
いつまで休むのか気になって検索してみたら、高瀬アナ、すごく人気があって、早く戻ってきてほしいと思っている人がたくさんいることがわかった。
そうか、みんな同じ気持ちなのね(*^^*)
高瀬アナ
話は変わるけれど、番組内のちょっとしたコーナーで出ていた別の女性アナ、もう大分前だけれど、その人が番組中に、なんだかんだ和久田さんに意地悪なコメントを言うことが多かったので(和久田さんは「そんなことないですよ~」という感じでうまくかわしていた)嫌な人だなと思っていたら、いつの間にかいなくなっていてホッとした。
何とか間に合いました。明日返却。
川越 宗一「熱源」
皇帝暗殺計画に関わったとしてサハリンの刑務所に送られたポーランド人、ブロニスワフ・ピウスツキ。
生きる希望を失いかけたブロニスワフは、サハリンで少数民族のギリヤークと出会い、民俗学の道へ進み始めることになります。
故郷を奪われたブロニスワフはアイヌの女性と結婚し、ポーランドとサハリンという二つの故郷をもつことになるのですが。。
日本初の南極探検隊に参加した山辺安之助(日本名)こと、樺太アイヌのヤヨマネクフ。
学校では、立派な日本人にならなくてはならないと言われる。
野蛮だ、未開だという言葉で押さえつけられるアイヌたちの苦悩。
アイヌがアイヌであることを誇りに思うことを、どうして見下さなくてはいけないんだろう。
ヤヨマネクフはなぜ南極探検に参加したのか、その理由を知る時、胸がいたみます。
それが文明なのか、文明って何なのだ、読みながら、何度も思いました。
終盤、歴史の流れから、大隈重信とか二葉亭四迷とか金田一京助とかがちらちらっと出てきます。
場面的にはほんの少しなんですが、時代というものを思い起こさせるのに大切な一部でした。
「生きるための熱の源は、人だ」
川越 宗一「熱源」
皇帝暗殺計画に関わったとしてサハリンの刑務所に送られたポーランド人、ブロニスワフ・ピウスツキ。
生きる希望を失いかけたブロニスワフは、サハリンで少数民族のギリヤークと出会い、民俗学の道へ進み始めることになります。
故郷を奪われたブロニスワフはアイヌの女性と結婚し、ポーランドとサハリンという二つの故郷をもつことになるのですが。。
日本初の南極探検隊に参加した山辺安之助(日本名)こと、樺太アイヌのヤヨマネクフ。
学校では、立派な日本人にならなくてはならないと言われる。
野蛮だ、未開だという言葉で押さえつけられるアイヌたちの苦悩。
アイヌがアイヌであることを誇りに思うことを、どうして見下さなくてはいけないんだろう。
ヤヨマネクフはなぜ南極探検に参加したのか、その理由を知る時、胸がいたみます。
それが文明なのか、文明って何なのだ、読みながら、何度も思いました。
終盤、歴史の流れから、大隈重信とか二葉亭四迷とか金田一京助とかがちらちらっと出てきます。
場面的にはほんの少しなんですが、時代というものを思い起こさせるのに大切な一部でした。
「生きるための熱の源は、人だ」
