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なんやかんや
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米澤 穂信 「Iの悲劇」

わたくし、「Yの悲劇」とか「Xの悲劇」とか、読んだのかどうか、多分読んでないような気がするのですが、それにも関わらずその印象があったので、これもそういった作品かなあと思っていたら、全然違いました。
「六年前に滅びた簑石に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった――。」
という内容で、色々なことがあって、せっかく集まった移住者が次々移住をやめていくことになる過程が、それぞれの章で明らかになっていきます。
いくつかの章からなっているんですが、一つ目を読み終えたところで、悲劇なんだけれど、ある意味喜劇だな、と思いながら読み進めました。
で、最後の章になり、その時、その章の題をたまたまちゃんと読んでいなかったのですが、読み終えてから改めて見直したら「Iの喜劇」となっている。
そうか。
そういうことか。
悲劇なのか、喜劇なのか、やっぱりこれは悲劇なのか。
何とも言えない思いが最後に広がって、妙に印象に残りました。


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スイセンの芽が出ていました。
毎年、この芽を見ると、ハッとします。
そうか、ずっと頑張ってるんだなあと。


今日はこれから、二胡の無料のコンサートに行きます。

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原 宏一 「ねじれびと」

五つの短編からなる作品。
タイトル通り、ねじれた話ばかりで、予想通り、私の好みでした。
どれもありそうでなさそうな話ばかり。
一つ目の「平凡組合」の発想なんか、なかなかすごいと思いました。
この話のラストへの持って行き方の怖いこと。
冒頭は面白く、かなり笑って読んでいたのですが、ただ、この話で女性の私が笑っていいものかどうかとちょっとだけ悩みました。
そんなこんなで、はじめの4つはなかなか怖かったのですが、最後の一つは、逆バージョンのねじれ方。
これを最後にもってきているところに、原さんの人柄を見る思いもし、よかったです。



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芦沢 央 「カインは言わなかった」

これまた強烈な作品でした。
バレエの話、ではあるのですが、色々な関係者が登場して、章毎にそれぞれの視点で話が進んでいき、ラストにつながっていきます。

「世界のホンダ」と崇められるカリスマ芸術監督率いるダンスカンパニー。その新作公演三日前に、主役が消えた。壮絶なしごきにも喰らいつき、すべてを舞台に捧げてきた男にいったい何があったのか。“神”に選ばれ、己の限界を突破したいと願う表現者たちのとめどなき渇望。その陰で踏みにじられてきた人間の声なき声……。様々な思いが錯綜し、激情はついに刃となって振るわれる。」

この誉田の存在感が半端ない。
でもって、芸術って何なんだろうと考えずにはいられません。
突然いなくなった誠に代わり、誉田に徹底的にしごかれる和馬。
その凄まじさ。
なんとしても食らいつきたい和馬はどうなるのかがずっと気になるのですが、終盤にきて驚きの展開。
和馬がしごかれていた事実の理由を知った時、唖然となります。
誉田、こわい、、 なんや、、こいつ、、、みたいな。
ですが、ラストまで読んだ時、少し救われるのです。
作品の締めくくり方もすごいなあと驚きでした。
ただ、誠の弟の豪とモデルの関係のあれこれについてはちょっとよくわからなくなってしまい、気にはなったのですが振り返るのもしんどかったので、まっいいかと読み終えてしまいました。


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いつも行く美容室は、ホットペーパービューティでネット予約し、カットだけお願いして4,000円たらず。
一か月以内とか一か月半以内に行くとちょっと割引がある。
前回カットして一か月。
後ろの裾の部分が伸びてきたのでカットしたくなってきたのだけれど、そのために4,000円はちょっとな、と思い、何か月か前にオープンした大衆向け?の格安理美容室に行くことにした。
他にお客さんがいたら待たないといけないが、予約無しで行けるし、料金も1,500円と助かるのだ。
店内に入ったら速攻で何をなさいますか?と聞かれる。
カットお願いします。
シャンプーしますか?
します。
では、シャンプーとカットで2,200円になります。
・・・・というではないか。
え?シャンプー代、別に要るのか?で、シャンプーだけで700円??
高っ!
席が20以上ありそうな広い店内、たったとシャンプーが終わり、たったと席を移動させられ、「どのくらいカットしますか?」と聞かれたので、「横とはトップは揃える程度で、後ろの裾を短くしてください」というと、あっという間にカットが始まる。
で、始まったかと思うと、あっという間に終わってしまった。
正味、5分もかからなかったんではないだろうか。
自分の周りの床の上を見渡したけれど、落ちているはずの髪がほとんどない。
これで1,500円かよ!
うっとうしくなりかけてた前髪もカットしてもらったとは言え、ほんと、5分ぐらいではなかったか、絶対10分もかかってないぞ!、と驚いたまま2,200円払うと、「これがシャンプー無料券になります、次回持ってきてもらったらシャンプーは無料です」と説明される。
なるほど、そういう仕組みなのね。
次も行くかどうかはわからないけれど、4,000円-2,200円はやっぱり助かる。

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森沢 明夫   「夏美のホタル」

いい作品でした。
泣けました。

写真学科の学生の慎吾は、彼女の夏美のバイクに乗せてもらってドライブに行き、山の中の「たけ屋」に住むヤスばあちゃんと地蔵さん(あだ名)に出会います。
地蔵さんは60才過ぎ、ヤスばあちゃんは80才を超えた親子。
この「たけ屋」の離れで、二人はひと夏を過ごすことになります。

地蔵さん(半身が不自由)に教えられ、川で色々な’獲物’を捕まえるところ、それをヤスばあちゃんに料理してもらって食べるところ、まだ土から出ていないタケノコの最高の食べ方など、読んでるだけで「たまらん!」状態でした。
(「ひかりの魔女」のイワシのぬかみそ炊きも頭をよぎりました)
蛍を見るシーンも素晴らしかったです。
後半は、地蔵さんの人生に関わっていくことになります。
地蔵さんはなぜ離婚したのか。。

地蔵さんは「~~~だよぅ」こんな感じで話すのですが、それが心にしみてしみて、最後まで優しい気持ちに包まれました。
よかったです。






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平野 啓一郎 「ある男」

「幼い次男を病気でなくし、夫と別れた里枝が、実家の宮崎で出会った大祐と再婚。しかし、不慮の事故で大祐は死んでしまい、ほんの数年で再び悲しみの中に放り込まれる。しかもその夫は、それまで彼自身が名乗っていた「谷口大祐」とは全くの別人だということがわかり・・・」

読み終えて、表紙絵をまじまじと見た。
過去を捨てずには生きられない現実。
他人の過去を自分のものとし、それを人に語る。
相手から帰ってくる言葉は、自分の中の他人へのものだ。
それでも、愛に辿り着くことができ、その方が幸せなのだとしたら。
血のつながっていない、里枝の長男にも心から慕われた。
他人の名前であり、他人の過去であっても、今、一刻一刻は自分なのだ。
深く考えさせられた作品だった。

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山本 甲士 「ひかりの魔女」

楽しい作品でした。
一番の感想は、「このおばあちゃんの作ったイワシのぬかみそ炊きを食べたい!」です。
主人公は、浪人生の光一。
この光一の家でおばあちゃんが一緒に住むことになったところから話は始まります。
おばあちゃんは小さな嘘をつくのがうまい。
ごはんを焚くのもうまい。
おばあちゃんが書道教室の先生をしていた時の生徒さんからの慕われようがすごい。
立禅を30分もできる。
(私も立禅やってみようかなと)
85才にもなるおばあちゃんだからいつボケるかもなんていう心配が、遥か彼方までふっとんでしまう光一なのでした。
とにかく、読んでいて最後まで心地よかったです。

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台風の影響はまだありましたが、本薬師寺跡までホテイアオイを見に行ってきました。
 
風が結構強く、とりあえず持って行った傘の骨が歪んでしまいました。
めちゃ古い傘なんですが、すごく気に入っているもの。
使えなくはないけれど、修理するかどうかはちょっと考えてしまいます。
ランチ後、大和八木のだんご庄でだんごを買いました。
とても有名なおだんごで、たまにデパートでの販売もあるみたいです。

自分で行って買ってくるのは初めてです。
美味しい~~


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スマホの機種変更をしました。
前に使っていたのは arrows m02 という機種で、結構人気のあったものでした。
4年使いました。
まだ使えそうなんですが、修理の対応とかが終わったみたいなので、機種変更に踏み切りました。
今度のは、AQUOS SH-M08です。
おさいふケータイとかの機能もついているんですが、勿論使いません。
なので、そんな機能がついていないもっと安いのにしたかったのですが、一応国産に拘りました。

記念にarrows m02 の画像を撮りました。

びっくりでございます。
新スマホで撮影したら、「これを正面から撮ったように補正しますか?」と出たので「OK」と押したらこんな画像になりました。
元々は、テーブルの上に置いて少し斜めから撮ったのです。
すごい、何?この機能?
進化してるなあ。
細かい設定に結構時間がかかって、お目目がしょぼしょぼしております。
arrowsはもう電話としては使えませんが、wifiに接続さえしておけば、ネットもメールもできるので、暫くは電源を入れておこうと思います。

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