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なんやかんや
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青山 文平 「つまをめとらば」

時代小説の短編集でした。
女性の強さというかしたたかさというか、この世は、そんな一言で括られるような女性ばかりではないとは思いますが、それぞれに面白かったです。
全部で6篇ありましたが、一番気に入ったのは「逢対」
武家の泰郎と煮売屋の里。
武家をやめようという決意もなかなかもてない泰郎は、ある時、お役目にありつくために、人柄が良いと言う評判の権力者の所へ通う「逢対(あいたい)」をするのですが、、、
里のおおらかさ?も印象に残りましたが、泰郎がスパッと決心したところが面白かったのです。
ネタバレになるので書けないのですが。


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宮下 奈都 「羊と鋼の森」

ピアノの調律師の話でした。
タイトルの意味も、読み始めてわかりました。
主人公外村は、ある時、偶然耳にした調律師のピアノの音に魅せられ、高校を卒業後、まっすぐその道に進みます。
次はどうなる?と一気に読み進めたくなる作品というのがありますが、この作品は私にとってはそういうのではなく、どんどん読み進めるのが勿体ないという気持ちにさせられ、あえて毎日少しずつ読んでいくようにしました。
子どもの頃、自宅に調律の人が来ていたのでどんなことをするのかは大体知っていますが、調律の仕事がこれほど奥深いものだとは知りませんでした。
レッスンはサボってばかりだったので、調律をしてもらってもその音の良さなんてよくわからなかったし、調律師さんにとっては、あまりやり甲斐のなかったピアノだったと思います(^_^;)
良い音って何なんだろう。
美しい音って何なんだろう。
調律の奥深さを、主人公と共にゆっくりと味わっていくことのできた作品でした。
心に残る一冊になりました。

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米澤 穂信 「王とサーカス」

2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?

予備知識ゼロで読んだのですが、印象に残る1冊になりました。
このタイトル、「サーカス」の部分が主題に関わってきます。
ピューリッツァー賞をとった写真の話も出てきます。
出てきた写真は、ネットで再確認(カメラマンは自殺)、その他にもどんな作品が賞をもらったのか見てみました。
自分には関係のない遠いところでの出来事、どこかの誰かの悲劇を娯楽として楽しむ、そういうきつい問題を突きつけられてしまいます。
ラスト、意外というより、怖いというか、悲しいというか、でもそれが現実で。
仏像はちょっとわかりやす過ぎかな(笑)

米澤作品、これでまだ3冊めですが、他のももっと読んでみたいです。

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日本語交流、久しぶりに始めました。
なかなか相手が決まらないので、1月にちょっとセンターに遊びに行って催促?したら、一人、ベトナムの人はどうか?と決まったんですが、その後その人と連絡がとれないということでなしになり、別の人の担当になりました。
今度はアメリカ人です。
年齢は40歳ほど。
日本にもう20年近く住んで居るので、喋るのはあまり問題ないのですが、読み書きが全然ダメということで数年前から勉強している人でした。

ジェシーさん、元海軍で働いていたとのこと。
今は、幼稚園などで英語を教えているみたいです。
でも、契約が切れるらしく、今は次の仕事先を探して、あちこち面接に行ってるそうです。
おしゃべり大好きな、すごく明るい人です。
身体がおっきいです。

今までに日本語を教えてもらっていた人とは、逆に英語を教えて今でも繋がっているそうで、それも収入になっているんでしょうね、きっと。

木 tree
木がいっぱい→ 森  forest
日本語には「林」っていうのがあるけど、英語には「林」に当たる言葉がないってことでした。
tree  forest などなど、発音なんかやっぱりすばらしぃ~
英語やったらちょっとくらい言えるやろ、と高をくくっていましたが、いざとなると、全然覚えていないことが発覚。
興味がある、のところで何とか be interested in  を思い出した程度でした hahaha


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伊坂幸太郎 「火星に住むつもりかい?」

表紙をめくって、もう一枚めくると、何か絵が描いてあるのですが、うん?これが火星と何か関係あるのかな?と思います。

さて、読み終えると、これが5章の構成になっているのがわかります。
で、その第1章にあたる部分を読むと、わけがわからなくてちょっとだけしんどいのですが、伊坂さんのことだからどこかから絶対に結びついてくるし、と思って読んでいると、案の定ワールドに入っていきます。
平和警察っていうのが出てきます。
いかにも胡散臭いネーミングで、普通の暮らしをしている人が、ある日突然平和警察に連れて行かれて大変なことになるんです。
ちょっと怖いですよ。
でも、おもしろいですよ。

「大事なのは、行ったり来たりのバランスだよ。偏ってきたら、別方向に戻さなくてはいけない。正しさなんてものは、どこにもない。」

ですよ。

さ、気を取り直して宿題でもしましょうか。

PS

LIFE ON MARS? というのは、デヴィット・ボウイの有名な曲なんだそうですね。
全然知らない。

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2016年
明けましておめでとうございます。

年末、小松菜を茹でようと袋から出したら、一緒に50円玉がポロリと出てきました。
あらま。

どこから何が出てくるかわからない。
今年はそんなことを楽しめる一年にしてみたいなと思います。
できれば、出てくるものが一人でもたくさんの人を楽しくさせるものであることを願って。

皆様にとってすばらしい一年となりますように。


  


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久しぶりにアントンから電話がかかってきました。
ちょっと前、アントンは誕生日を迎えたんですが、その時に社長や部長からケーキをもらったり、プチパーティーをしてもらったようで、とても喜んでいました。
で、多分そのお礼だと思うのですが、メッセージを書いて渡したいみたいで、ちゃんと書けているか見てほしいということでした。
そういうところはアントンのいいところです。

色々話していて、○○○ちゃんも「おめでとう」って言ってくれて嬉しかったです、というのを聞いて、おっ!そうだった!○○○ちゃんというのは、前にランボクが好きだと言っていた●●●●ちゃんと同一人物なのかどうか確認せねば!と思いだしたので聞いてみたところ、同一人物だと判明。

でもさあ、アントンはその子のこと、もうあんまり好きじゃないって言ってたやん?
そうですね。めちゃ好きとかじゃないです。普通です。
そっかー

ってな感じで、とりあえずは、又ランボクと話して色々聞いてみなくっちゃ~、などと思ったのです。




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この前の日曜は日本語のテストの日でした。
アントンたちにエールを送ろうと、ビデオ電話をかけてみました。
そしたらアントン、今回は受験しないと言うではありませんか。
えっ!とビックリして、でもその後、ああ、やっぱりそうかあとも思いました。
前回レベルを落として受けたのにうまくいかなかったのが、かなり堪えたようです。
何となく元気ないなあと感じていたのは、まるっきりハズレてたわけでもなかったみたいです。
でも、自分で決めたことなら仕方ないです。
ランボクは、ドキドキすると言ってました。

右がアントン。



娘も入れて四人でのビデオ通話、↑のアイフォンの画面の右の隅にいるのが私。
写真を撮ろうと思ってスマホを持っているので顔は見えないですが(^-^)/
こんな風に遊べるって、ほんと便利ですね、スマホ。











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下村 敦史「生還者」

「ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――?」

2人の生還者の、真っ向から対立する証言。
読み進めていくうちに、登山に関することも色々わかるようになってきて、緊張感なんかも結構リアルに感じることができました。
事故があった時の設定も、なるほどなあ、です。
そして、ラストで見えてきた人間の本質に、、、ああああっと声が出て、この話の初めから終わりまでが一瞬の内に頭の中を駆け巡りました。
「生還者」の抱える心の問題の深さ。。
一緒にカンチェンジュンガに登った女性記者の追及がしつこいかな~とちょっとだけ思ったりもしましたが、読んでよかったと思える一冊でした。
他の作品も是非読んでみたいです。




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最近、本を読む時間がなかなかとれない。

この本も、読みやすい本なのに10日もかかった。

伽古屋 圭市 「パチプロコード」

某ブログで紹介されていたので読んでみました。
次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ その1 なんちゃって。
今までにもちょこちょこやってます、はい。

パチプロの話と言えばそうなんですが、結構意外な方向に話が進んでいき、面白かったです。
途中で、2進法がどうたらこうたら、16進法がどうたらこうたらとか出てくるところもあって、始めはマジメーに意味も考えてたんですが、だんだんどうでもよくなって、その後も、そういうややこし~い部分が出てきたら、ちゃっちゃと飛ばして筋だけ追いました。

次に読む予定の本も、「次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ」です。



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