宮下 奈都 「羊と鋼の森」
ピアノの調律師の話でした。
タイトルの意味も、読み始めてわかりました。
主人公外村は、ある時、偶然耳にした調律師のピアノの音に魅せられ、高校を卒業後、まっすぐその道に進みます。
次はどうなる?と一気に読み進めたくなる作品というのがありますが、この作品は私にとってはそういうのではなく、どんどん読み進めるのが勿体ないという気持ちにさせられ、あえて毎日少しずつ読んでいくようにしました。
子どもの頃、自宅に調律の人が来ていたのでどんなことをするのかは大体知っていますが、調律の仕事がこれほど奥深いものだとは知りませんでした。
レッスンはサボってばかりだったので、調律をしてもらってもその音の良さなんてよくわからなかったし、調律師さんにとっては、あまりやり甲斐のなかったピアノだったと思います(^_^;)
良い音って何なんだろう。
美しい音って何なんだろう。
調律の奥深さを、主人公と共にゆっくりと味わっていくことのできた作品でした。
心に残る一冊になりました。
ピアノの調律師の話でした。
タイトルの意味も、読み始めてわかりました。
主人公外村は、ある時、偶然耳にした調律師のピアノの音に魅せられ、高校を卒業後、まっすぐその道に進みます。
次はどうなる?と一気に読み進めたくなる作品というのがありますが、この作品は私にとってはそういうのではなく、どんどん読み進めるのが勿体ないという気持ちにさせられ、あえて毎日少しずつ読んでいくようにしました。
子どもの頃、自宅に調律の人が来ていたのでどんなことをするのかは大体知っていますが、調律の仕事がこれほど奥深いものだとは知りませんでした。
レッスンはサボってばかりだったので、調律をしてもらってもその音の良さなんてよくわからなかったし、調律師さんにとっては、あまりやり甲斐のなかったピアノだったと思います(^_^;)
良い音って何なんだろう。
美しい音って何なんだろう。
調律の奥深さを、主人公と共にゆっくりと味わっていくことのできた作品でした。
心に残る一冊になりました。
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米澤 穂信 「王とサーカス」
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?
予備知識ゼロで読んだのですが、印象に残る1冊になりました。
このタイトル、「サーカス」の部分が主題に関わってきます。
ピューリッツァー賞をとった写真の話も出てきます。
出てきた写真は、ネットで再確認(カメラマンは自殺)、その他にもどんな作品が賞をもらったのか見てみました。
自分には関係のない遠いところでの出来事、どこかの誰かの悲劇を娯楽として楽しむ、そういうきつい問題を突きつけられてしまいます。
ラスト、意外というより、怖いというか、悲しいというか、でもそれが現実で。
仏像はちょっとわかりやす過ぎかな(笑)
米澤作品、これでまだ3冊めですが、他のももっと読んでみたいです。
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?
予備知識ゼロで読んだのですが、印象に残る1冊になりました。
このタイトル、「サーカス」の部分が主題に関わってきます。
ピューリッツァー賞をとった写真の話も出てきます。
出てきた写真は、ネットで再確認(カメラマンは自殺)、その他にもどんな作品が賞をもらったのか見てみました。
自分には関係のない遠いところでの出来事、どこかの誰かの悲劇を娯楽として楽しむ、そういうきつい問題を突きつけられてしまいます。
ラスト、意外というより、怖いというか、悲しいというか、でもそれが現実で。
仏像はちょっとわかりやす過ぎかな(笑)
米澤作品、これでまだ3冊めですが、他のももっと読んでみたいです。
伊坂幸太郎 「火星に住むつもりかい?」
表紙をめくって、もう一枚めくると、何か絵が描いてあるのですが、うん?これが火星と何か関係あるのかな?と思います。
さて、読み終えると、これが5章の構成になっているのがわかります。
で、その第1章にあたる部分を読むと、わけがわからなくてちょっとだけしんどいのですが、伊坂さんのことだからどこかから絶対に結びついてくるし、と思って読んでいると、案の定ワールドに入っていきます。
平和警察っていうのが出てきます。
いかにも胡散臭いネーミングで、普通の暮らしをしている人が、ある日突然平和警察に連れて行かれて大変なことになるんです。
ちょっと怖いですよ。
でも、おもしろいですよ。
「大事なのは、行ったり来たりのバランスだよ。偏ってきたら、別方向に戻さなくてはいけない。正しさなんてものは、どこにもない。」
ですよ。
さ、気を取り直して宿題でもしましょうか。
PS
LIFE ON MARS? というのは、デヴィット・ボウイの有名な曲なんだそうですね。
全然知らない。
表紙をめくって、もう一枚めくると、何か絵が描いてあるのですが、うん?これが火星と何か関係あるのかな?と思います。
さて、読み終えると、これが5章の構成になっているのがわかります。
で、その第1章にあたる部分を読むと、わけがわからなくてちょっとだけしんどいのですが、伊坂さんのことだからどこかから絶対に結びついてくるし、と思って読んでいると、案の定ワールドに入っていきます。
平和警察っていうのが出てきます。
いかにも胡散臭いネーミングで、普通の暮らしをしている人が、ある日突然平和警察に連れて行かれて大変なことになるんです。
ちょっと怖いですよ。
でも、おもしろいですよ。
「大事なのは、行ったり来たりのバランスだよ。偏ってきたら、別方向に戻さなくてはいけない。正しさなんてものは、どこにもない。」
ですよ。
さ、気を取り直して宿題でもしましょうか。
PS
LIFE ON MARS? というのは、デヴィット・ボウイの有名な曲なんだそうですね。
全然知らない。
下村 敦史「生還者」
「ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――?」
2人の生還者の、真っ向から対立する証言。
読み進めていくうちに、登山に関することも色々わかるようになってきて、緊張感なんかも結構リアルに感じることができました。
事故があった時の設定も、なるほどなあ、です。
そして、ラストで見えてきた人間の本質に、、、ああああっと声が出て、この話の初めから終わりまでが一瞬の内に頭の中を駆け巡りました。
「生還者」の抱える心の問題の深さ。。
一緒にカンチェンジュンガに登った女性記者の追及がしつこいかな~とちょっとだけ思ったりもしましたが、読んでよかったと思える一冊でした。
他の作品も是非読んでみたいです。
「ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――?」
2人の生還者の、真っ向から対立する証言。
読み進めていくうちに、登山に関することも色々わかるようになってきて、緊張感なんかも結構リアルに感じることができました。
事故があった時の設定も、なるほどなあ、です。
そして、ラストで見えてきた人間の本質に、、、ああああっと声が出て、この話の初めから終わりまでが一瞬の内に頭の中を駆け巡りました。
「生還者」の抱える心の問題の深さ。。
一緒にカンチェンジュンガに登った女性記者の追及がしつこいかな~とちょっとだけ思ったりもしましたが、読んでよかったと思える一冊でした。
他の作品も是非読んでみたいです。
最近、本を読む時間がなかなかとれない。
この本も、読みやすい本なのに10日もかかった。
伽古屋 圭市 「パチプロコード」
某ブログで紹介されていたので読んでみました。
次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ その1 なんちゃって。
今までにもちょこちょこやってます、はい。
パチプロの話と言えばそうなんですが、結構意外な方向に話が進んでいき、面白かったです。
途中で、2進法がどうたらこうたら、16進法がどうたらこうたらとか出てくるところもあって、始めはマジメーに意味も考えてたんですが、だんだんどうでもよくなって、その後も、そういうややこし~い部分が出てきたら、ちゃっちゃと飛ばして筋だけ追いました。
次に読む予定の本も、「次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ」です。
この本も、読みやすい本なのに10日もかかった。
伽古屋 圭市 「パチプロコード」
某ブログで紹介されていたので読んでみました。
次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ その1 なんちゃって。
今までにもちょこちょこやってます、はい。
パチプロの話と言えばそうなんですが、結構意外な方向に話が進んでいき、面白かったです。
途中で、2進法がどうたらこうたら、16進法がどうたらこうたらとか出てくるところもあって、始めはマジメーに意味も考えてたんですが、だんだんどうでもよくなって、その後も、そういうややこし~い部分が出てきたら、ちゃっちゃと飛ばして筋だけ追いました。
次に読む予定の本も、「次に読む本は他の人がブログで紹介している中から選んで決めるシリーズ」です。
葉室 麟 「春風伝」
長州藩士・晋作。本名・春風。幕府を守るべき彼が、欧米列強に蹂躙される上海の姿に日本の未来を見た時、「レボリューション」の天命は下った。民衆を率いて四カ国連合艦隊と幕府から藩を守り抜き、徳川治世を散らす嵐となった男の奇策に富んだ戦いと、二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く、渾身の本格歴史小説。
借りたのに、3分の1くらいしか読めなくて延長。
延長後、明日返却なのに昨日の段階でもまだ結構残ってて、「もう今回は諦めて返却して、何日かしたらまた借りて続きを読もう」と思ってたんですが、きっとまた借りることはしないだろうと思い直し、根性で読み終えました。
幕末って面白い、長州って面白い、晋作って面白い。
でも、ちょっと格好よすぎというか、あっさりとしているなあとも思いました。
えらい別嬪の女性が何人か出てきたので、晋作ってどんな顔してたのかなーとネットで検索しているうちに、ほんとにこの世におった人なんだなあ、とつくづく。
長州藩士・晋作。本名・春風。幕府を守るべき彼が、欧米列強に蹂躙される上海の姿に日本の未来を見た時、「レボリューション」の天命は下った。民衆を率いて四カ国連合艦隊と幕府から藩を守り抜き、徳川治世を散らす嵐となった男の奇策に富んだ戦いと、二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く、渾身の本格歴史小説。
借りたのに、3分の1くらいしか読めなくて延長。
延長後、明日返却なのに昨日の段階でもまだ結構残ってて、「もう今回は諦めて返却して、何日かしたらまた借りて続きを読もう」と思ってたんですが、きっとまた借りることはしないだろうと思い直し、根性で読み終えました。
幕末って面白い、長州って面白い、晋作って面白い。
でも、ちょっと格好よすぎというか、あっさりとしているなあとも思いました。
えらい別嬪の女性が何人か出てきたので、晋作ってどんな顔してたのかなーとネットで検索しているうちに、ほんとにこの世におった人なんだなあ、とつくづく。
東野 圭吾 「マスカレード・イブ」
三浦 しをん 「源と政」
東山 彰良 「流」
「マスカレード・イブ」は、マスカレードシリーズ?の第2弾。
「マスカレード・ホテル」に出てくる2人(名前を忘れちゃった)が出会うまでの話。
うーん。
「マスカレード・ホテル」で大体パターンはわかっていたせいか、「イブ」の方は期待したほどでもなかったな、というのが正直な感想。
「源と政」は、しおんさんらしい作品。
「源」もいいですが、いじける「政」もなんだかかわいくて笑えます。
しかーし!
挿絵が全然イメージと違う!
なんでこれ? でした。
相変わらず眠気と戦っている私に、「流」は、何度か眠くなることがあり、どうしようかなー やめよかなーと思いながら読んでいたんですが、なんせ、直木賞作品。
小さな話がちょっとずつ完結してはちょっとずつ進んでいく感じで、でも、さすがにラストの方は眠くならずに読めました。
主人公は台湾人。
台湾の話って、今まで読んだことないかも。
台湾の家族の在り方とか、文化とか世相とか、ちょくちょく眠くなったわりには、結構記憶にパキッと残っています。
こっくりさん、とか出てきた時は、え?ってなりましたが。
この本は、装丁もいいなあと思いました。
三浦 しをん 「源と政」
東山 彰良 「流」
「マスカレード・イブ」は、マスカレードシリーズ?の第2弾。
「マスカレード・ホテル」に出てくる2人(名前を忘れちゃった)が出会うまでの話。
うーん。
「マスカレード・ホテル」で大体パターンはわかっていたせいか、「イブ」の方は期待したほどでもなかったな、というのが正直な感想。
「源と政」は、しおんさんらしい作品。
「源」もいいですが、いじける「政」もなんだかかわいくて笑えます。
しかーし!
挿絵が全然イメージと違う!
なんでこれ? でした。
相変わらず眠気と戦っている私に、「流」は、何度か眠くなることがあり、どうしようかなー やめよかなーと思いながら読んでいたんですが、なんせ、直木賞作品。
小さな話がちょっとずつ完結してはちょっとずつ進んでいく感じで、でも、さすがにラストの方は眠くならずに読めました。
主人公は台湾人。
台湾の話って、今まで読んだことないかも。
台湾の家族の在り方とか、文化とか世相とか、ちょくちょく眠くなったわりには、結構記憶にパキッと残っています。
こっくりさん、とか出てきた時は、え?ってなりましたが。
この本は、装丁もいいなあと思いました。
青山 文平「白樫の樹の下で」
新野 剛志「八月のマルクス」
青山 文平「かけおちる」
「八月のマルクス」は、レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二が、いわれなき殺人容疑を晴らしていく話。
TV番組のフォーマットセールの話は結構面白かったけれど、タイトルが、話の内容と関係はあるんだけれども、ちょっと違うかなあという気がした。
青山文平の2作品は、それぞれに、途中であっと声が出るシーンもあって、その後の展開に期待も高まった。
期待の高まりとは関係ないけれど、「かけおちる」に、重秀と藤兵衛、啓吾の3人が、柳原文庫に収蔵する本選びのことで集まって話し合うシーンがあり、これがいかにも良い雰囲気で、楽し気で、世代を超えた交流がとても暖かかった。
また、会話と会話の間に入るそれぞれのちょっとした人物の動きの描写なども、いいなあと思った。
「白樫の樹の下で」では、終盤でバタバタと死者が出る。
「かけおちる」では、「かけおちる」理由が最後で明らかになる。
でも、そのどちらも、ちょっとなあ、という気がした。
やっぱり、「鬼はもとより」の方がいいなあ。
新野 剛志「八月のマルクス」
青山 文平「かけおちる」
「八月のマルクス」は、レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二が、いわれなき殺人容疑を晴らしていく話。
TV番組のフォーマットセールの話は結構面白かったけれど、タイトルが、話の内容と関係はあるんだけれども、ちょっと違うかなあという気がした。
青山文平の2作品は、それぞれに、途中であっと声が出るシーンもあって、その後の展開に期待も高まった。
期待の高まりとは関係ないけれど、「かけおちる」に、重秀と藤兵衛、啓吾の3人が、柳原文庫に収蔵する本選びのことで集まって話し合うシーンがあり、これがいかにも良い雰囲気で、楽し気で、世代を超えた交流がとても暖かかった。
また、会話と会話の間に入るそれぞれのちょっとした人物の動きの描写なども、いいなあと思った。
「白樫の樹の下で」では、終盤でバタバタと死者が出る。
「かけおちる」では、「かけおちる」理由が最後で明らかになる。
でも、そのどちらも、ちょっとなあ、という気がした。
やっぱり、「鬼はもとより」の方がいいなあ。
伊坂 幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」
短編集でしたが、伊坂さんの作品ですから、それぞれあちこちで重なっています。出会いがテーマです。
「出会いって何だ?外見がよくて、性格も好みで年齢もそこそこ、しかも彼氏がいない女が自分の目の前にあらわれてこねえかな、ってそういうことだろ?あるわけねーんだよ」って、ありきたりなことを言ってるだけなのに笑えますよねー
「事務職」、、、あああ、、、、とこれまた感心。
他にも笑えるネタ、多数あり。面白かったです。
吉来 駿作「火男」
これも面白かったです。(Sさんのおすすめ)
火を自在にあやつる能力を持つ藤太は、ひょっとこ顔。出会う人みんながその顔に驚き、笑い、バカにするのだが、10万以上の兵を迎え撃つ85人の「殿」になり。。。
荒唐無稽な話ですが、してやったり!と単純に面白かったです。
火の場面も迫力ありました。
斉藤 倫「どろぼうのどろぼん」
児童文学作品です。(Yさんのおすすめ)
ある日、どろぼんは「ぼくをころして」と叫んで自殺してしまった花瓶と衝撃的な出会いをしてしまい、それ以来、持ち主に忘れ去られてしまっている様々なもの(そういうものの声が聞こえてしまう)を盗みます。。。。
どろぼんのそんな能力も、少しずつ弱くなっていきます。そして、最後に盗もうとしたものは・・・ そこからどろぼんの姿勢が少し変わっていきます。
比喩もステキだった。
借りてきた本は、紐(しおり?)がまだ誰も手に取っていない形で本の真ん中辺りで挟まっていたので嬉しくなり、丁寧にめくりながら読みました。
読み終えたらちょっとだけ押入れの片づけをしたくなり、あらまあこんなものが、というものを発見。
どれも読んでよかったと思える3冊でした。
短編集でしたが、伊坂さんの作品ですから、それぞれあちこちで重なっています。出会いがテーマです。
「出会いって何だ?外見がよくて、性格も好みで年齢もそこそこ、しかも彼氏がいない女が自分の目の前にあらわれてこねえかな、ってそういうことだろ?あるわけねーんだよ」って、ありきたりなことを言ってるだけなのに笑えますよねー
「事務職」、、、あああ、、、、とこれまた感心。
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火を自在にあやつる能力を持つ藤太は、ひょっとこ顔。出会う人みんながその顔に驚き、笑い、バカにするのだが、10万以上の兵を迎え撃つ85人の「殿」になり。。。
荒唐無稽な話ですが、してやったり!と単純に面白かったです。
火の場面も迫力ありました。
斉藤 倫「どろぼうのどろぼん」
児童文学作品です。(Yさんのおすすめ)
ある日、どろぼんは「ぼくをころして」と叫んで自殺してしまった花瓶と衝撃的な出会いをしてしまい、それ以来、持ち主に忘れ去られてしまっている様々なもの(そういうものの声が聞こえてしまう)を盗みます。。。。
どろぼんのそんな能力も、少しずつ弱くなっていきます。そして、最後に盗もうとしたものは・・・ そこからどろぼんの姿勢が少し変わっていきます。
比喩もステキだった。
借りてきた本は、紐(しおり?)がまだ誰も手に取っていない形で本の真ん中辺りで挟まっていたので嬉しくなり、丁寧にめくりながら読みました。
読み終えたらちょっとだけ押入れの片づけをしたくなり、あらまあこんなものが、というものを発見。
どれも読んでよかったと思える3冊でした。
↓の画像。
『千と千尋の神隠し』のカオナシに見える、というコメントを頂き、爆笑。
ほんと、そうですよね。
画像の処理をする時、前にアップした時どうやって顔を消したんだっけ?と考えたんですが、全然難しいことじゃなかったのにどうにも思い出せなくて、というか、思い出す気力が出なくて、まあいいやと適当にぐちゃぐちゃしてアップしたのでした。
この疲れはどうも更年期のせいのようで、私としては更年期は何とか通り過ぎた、と思い込んでいたんですがそうじゃなかったみたいで、とにかく、眠くてたまらない、すごく疲れる、の連続です。
先日の発表会の時も、演奏中に突然汗がバーッと出て焦りました。
こんなわけで、できるだけ早寝早起きの日々です。
さて、最近読んだ本
森見 登美彦 「ペンギン・ハイウェイ」
読み終えるのに2週間かかってしまいました。
題名を見て珍しくdaughterさんが反応しました。
ペンギンの話?
うーん、ペンギンは出てくる
ペンギン育ててるん?
うーん、育ててる、というわけではないなあ。お姉さんが出てくるねん。そのお姉さんが、ペンギンを出すねん。缶を投げたらペンギンになるねん。小学生の男の子も出てくるねん。
とまあ、こんな説明しかできなかったワタクシ。
導入部分からそれほど大きな展開が繰り広げられる、ということがなく、このところの私にはそれが返ってしんどくて、もうやめよう、もうやめようと思いつつ2週間。何とか読み終えることができました。
結論から言いますと、これはファンタジーで、ラストでちょっと盛り上がる程度でしたが、読み終えるとまあ楽しかったな、と思えました。
阿部 智里 「烏に単は似合わない」
松本清張賞を受賞してる作品だそうです。
簡単に言いますと、一人の王子を巡る4人の姫の熾烈な争いの話で、いろんな意地悪とか悪口がでてきて面白いんですが(笑)、登場人物はすべて烏です。
表紙に4人の姫のイラストが描かれてあって、まるで少女コミックの世界です。
内容は、ラストで結構あれやこれやとあって、ほーこうきたか、なんて思いながらどんどん読み進めることができましたが、やっぱり少女コミックの世界かなあと思いました。
でも、評判はいいみたいですね。
ペンギンよりこちらの方があれこれと動きがあったので、読みやすさはこちらの方がありました。
『千と千尋の神隠し』のカオナシに見える、というコメントを頂き、爆笑。
ほんと、そうですよね。
画像の処理をする時、前にアップした時どうやって顔を消したんだっけ?と考えたんですが、全然難しいことじゃなかったのにどうにも思い出せなくて、というか、思い出す気力が出なくて、まあいいやと適当にぐちゃぐちゃしてアップしたのでした。
この疲れはどうも更年期のせいのようで、私としては更年期は何とか通り過ぎた、と思い込んでいたんですがそうじゃなかったみたいで、とにかく、眠くてたまらない、すごく疲れる、の連続です。
先日の発表会の時も、演奏中に突然汗がバーッと出て焦りました。
こんなわけで、できるだけ早寝早起きの日々です。
さて、最近読んだ本
森見 登美彦 「ペンギン・ハイウェイ」
読み終えるのに2週間かかってしまいました。
題名を見て珍しくdaughterさんが反応しました。
ペンギンの話?
うーん、ペンギンは出てくる
ペンギン育ててるん?
うーん、育ててる、というわけではないなあ。お姉さんが出てくるねん。そのお姉さんが、ペンギンを出すねん。缶を投げたらペンギンになるねん。小学生の男の子も出てくるねん。
とまあ、こんな説明しかできなかったワタクシ。
導入部分からそれほど大きな展開が繰り広げられる、ということがなく、このところの私にはそれが返ってしんどくて、もうやめよう、もうやめようと思いつつ2週間。何とか読み終えることができました。
結論から言いますと、これはファンタジーで、ラストでちょっと盛り上がる程度でしたが、読み終えるとまあ楽しかったな、と思えました。
阿部 智里 「烏に単は似合わない」
松本清張賞を受賞してる作品だそうです。
簡単に言いますと、一人の王子を巡る4人の姫の熾烈な争いの話で、いろんな意地悪とか悪口がでてきて面白いんですが(笑)、登場人物はすべて烏です。
表紙に4人の姫のイラストが描かれてあって、まるで少女コミックの世界です。
内容は、ラストで結構あれやこれやとあって、ほーこうきたか、なんて思いながらどんどん読み進めることができましたが、やっぱり少女コミックの世界かなあと思いました。
でも、評判はいいみたいですね。
ペンギンよりこちらの方があれこれと動きがあったので、読みやすさはこちらの方がありました。
